高齢者が「紙」を好きな5つの理由

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今まで色々な利用者、高齢者を見てきましたが、多くの人は「紙」が大好きです。

特に
・ティッシュペーパー
・トイレットペーパー
・ハンドペーパー

などの白くて柔らかい紙がお好きなようです。

紙好き高齢者の確率が高いので、理由を考察してみようと思います。


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◆高齢者が紙を好きな5つの理由

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認知症の周辺症状で何でもかんでも手当たり次第収集する人もいますが、認知症ではない利用者も紙のストックを確保しておき、大切に使っています。

中には1回何かを拭いてヨレヨレになったティッシュなども繰り返し使用しており
「もう捨てて新しいティッシュを使えばいいのに」
と思うことがあります。

何故、お年寄りはそんなに紙が大好きなのでしょうか。


理由①「昔は紙が高価だった」

長い年月を生き抜いてきた中で、昔は紙そのものが高価な時代もありました。
戦前戦後の時代も含め、その後も「オイルショック」なども経験されているので
「紙は高価なもの」
という認識があり、簡単に紙が手に入るようになった現在でも大切に使われていると言えます。


理由②「物を大切にする」

昔は日本も貧しい時代がありました。
紙だけでなく、全ての物を大切に使い簡単には捨てない時代でした。

ましてや紙は高価だったので、1回使ったくらいでは捨てません。
濡れても干して乾かして再利用する人もいます。

高齢者は特にそういう価値観が強いように感じます。


理由③「目に見えない不衛生は気にしない」

ティッシュで鼻水を噛んだりテーブルの水滴を拭いても
「それが無色透明であれば綺麗なまま」
だと信じている人もいます。

汚れが目に見えれば「汚い」とわかるのですが、目に見えない「菌やウイルス」はあまり気にしていません。

「乾かせばまた使える」
と思っているのもこのためかと思われます。


理由④「生真面目な人が多い」

私が子供の頃、身だしなみとして
「ハンカチとティッシュは持ち歩きなさい」
と親や先生に習いました。

生真面目な人が多い高齢者は習慣として今も忠実に持ち歩いていると考えられます。

そう言えば、ハンカチも必ずと言っていいほど持ち歩かれています。
特に女性に多いように感じます。

でもよく考えると、1日の間に何度もハンカチで手を拭き使い回すのは、雑菌が繁殖するので不衛生な気がします。
(潔癖過ぎるのも問題なので、持ち歩くことを否定しているわけではありません)

高齢者の生真面目さの中に
「ティッシュは常に持っておくものだ」
というポリシーを作り出しているのかもしれません。


理由⑤「何度も紙に助けられた経験則」

高齢者は長い年月を生きてきて、何度も紙に助けられた経験があるのだと思います。

・急に鼻水や鼻血が出た時
・水やジュースやコーヒー等をこぼしてしまった時
・お菓子を貰ったりあげたりする時の包み紙
・使いたいのに身の回りに紙が無かった時


そんな時に紙のありがたみを感じます。

我々のような「ひよっこ」でもありがたみを感じる時があります。

そういう経験則の中で
「紙を常に持っていた方が良い」
という結論に達したのだと思われます。



◆まとめ

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今回は高齢者が紙を好きな理由について考察してみました。

さすがに鼻水を噛んだティッシュを再利用している風景は「ゾッと」してしまいますが、かと言って勝手に捨てると
「まだ使えるのに」
「勝手に捨てないで」
「私のティッシュを返して」

などとトラブルになる可能性もあります。

大げさかもしれませんが
「利用者や高齢者のペーパー1枚でも財産」
という認識が必要になります。

私は、利用者の身の回りのティッシュ1枚を捨てる時も
「この紙、捨ててもいいですか?」
と確認してから捨てるようにしています。



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この記事へのコメント

  • Coyuri

    そうかぁ。そこまで深く考えてなかったです。
    お年寄りは皆、ティシュを持ち歩いてます。
    ズボンのポケットに入れてる方も多いので
    洗濯の時には注意が必要ですよね。

    お年寄りの不思議と思われる行動や言動には
    ちゃんとした理由があるのだから
    もう少し、「考える」「理解する」という力をつけていきたいです。
    2018年06月14日 10:25
  • 山嵐


    >Coyuriさん

    こんばんは~
    コメントありがとうございます^^

    そうですね、洗濯する時は細心の注意が必要ですね。
    特に水に溶けたり散り散りになる「紙」と一緒に洗濯をしてしまった時は愕然としてしまいますね><

    人という相手がある場合の対応って本当に難しいと感じます。
    他の接客業やサービス業も人を相手にしていますが、介護現場との違いは一人の職員に対して一度に数名の相手(利用者)が存在するという点だと思います。

    そんな状況で適切な答えを導き出そうと思うと、本当「神業」だと思うのです。
    2018年06月14日 20:30
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